2010-01-01から1年間の記事一覧

翻訳教室のうちあげ

渋谷で芝居を観た後、表参道でABC翻訳教室の懇親会に参加しました。なんと!ここのブログでレポートしてたのもバレバレでした……。あんなにたくさん生徒さんがいるから大丈夫〜と思って、のびのび好きなこと書いちゃってました。すみません。英語のプロの方々…

ムロジェックの「タンゴ」

ポーランドの60年代の戯曲。演出は長塚圭史。ゴツゴツした男性的な訳語が飛びかうので、新鮮に感じた。米川和夫と工藤幸雄の共訳。(たしかに米川訳の主人公は「ぼく」より断然「おれ」が似合いそう……)観念的なせりふをナマのままぶつけあう、難解な芝居で…

マメヒコ

渋谷で『スプリング・フィーバー』を観ようとしたら、前売り券が手に入らなかった。1800円で観るか迷ったすえパス。マメヒコでコーヒーを飲んで帰った。ここはなぜか、たまに照明がフッと暗くなる(ような気がする)。電力のせい? 居心地よくて好きなカフェ…

新感線の思い出

BSで劇団☆新感線の30年をふりかえる特集をやっていたので、ついつい見入ってしまいました。小劇場ブームが終わった後も、ずーっと劇団の形をキープしてるのがすごい。組織は、変わり続けることで長持ちするんだなー、と実感しました。 私がはじめて「いのう…

『人生に乾杯!』

人生に乾杯! [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2010/04/09メディア: DVD購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (42件) を見るハンガリー、大好き! 何かとチェコのほうが露出が多いので、ふだんの私はだいたい「チェコ好き」ぶってるけど、たぶん…

『善き人のためのソナタ』

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]出版社/メーカー: アルバトロス発売日: 2007/08/03メディア: DVD購入: 3人 クリック: 119回この商品を含むブログ (295件) を見る職務に忠実な秘密警察の局員が、劇作家とその恋人を監視・盗聴するうち…

スラヴ叙事詩とか

BSジャパンでチェコ・プラハの2時間番組があったので録画。プラハ城や人形劇など、見どころが網羅されていてよかった。ミュシャの大作「スラヴ叙事詩」が、ついにプラハに移されることになったとか(前から噂はあったみたいだけど……)。あと、元々その絵を飾…

『1989 世界を変えた年』

1989 世界を変えた年作者: マイケル・マイヤー,早良哲夫出版社/メーカー: 作品社発売日: 2010/02/26メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (9件) を見る元ニューズウィークの記者が、1989年の東欧革命の舞台裏を回想。アメリカの外交政策の変…

80年代のニューヨーク

夜、茅場町の森岡書店へ。大竹昭子さんのニューヨーク写真展が開幕し、ご本人によるギャラリートークを聴いてきました。ウクライナ人のコミュニティにあるアパートで暮らした当時のお話、面白かったです。床をべりべりはがして、10枚以上もリノリウムの地層…

ビントレーのペンギン・カフェ

初台のオペラシティにバレエを見に行く。ホワイエにワインとか西洋菓子の屋台(とは呼ばないと思うけど)が出ていて、ちょっとした縁日のようでした(笑)。 フォーキン振付の「火の鳥」は、バレエ・リュスの代表的なレパートリー。古典バレエのおとぎ話っぽ…

マンガ『カルバニア物語(13)』

カルバニア物語13 (Charaコミックス)作者: TONO出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2010/10/25メディア: コミック購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (20件) を見るいつのまにかもう13巻。連載誌がすっかりBL色になっても、独自の路線をつらぬいて…

マンガ『さらい屋五葉(8)』

さらい屋五葉 8 (IKKI COMIX)作者: オノ・ナツメ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/09/30メディア: コミック購入: 4人 クリック: 31回この商品を含むブログ (33件) を見るいよいよ完結。クライマックスは7巻でしたが、ラストまできれいに流れてまとまりま…

『ソフィアの夜明け』

日本で公開されるのはめずらしい、ブルガリア映画の新作。父親がはでな女性(つまり資本主義?)と再婚し、居場所をなくした息子たちの姿を通して、旧共産圏の若者の現実が浮かびあがる。お先真っ暗というより、ほのかな希望を感じる。以前なら、青春映画は…

ABC翻訳教室・第6回

第3期ABC翻訳教室の最終回。ラストの課題は、ウォルト・ディズニーの娘による伝記の一部を訳しました。ディズニー父、かなり強烈なキャラクターで、楽しみながら取り組むことができました。(でもチェックが甘くて、英文解釈は途中いっぱい間違っていた……。…

『かもめ食堂』

かもめ食堂 [DVD]出版社/メーカー: バップ発売日: 2006/09/27メディア: DVD購入: 18人 クリック: 381回この商品を含むブログ (1254件) を見る観たほうがいいよ!と勧められつつ、なんとなく「もう観た」気になって、ついつい先延ばしにしてた『かもめ食堂』…

『パイレーツ・ロック』

パイレーツ・ロック [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル発売日: 2010/10/22メディア: DVD購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (8件) を見る北海に船を浮かべ、24時間ロックを流し続ける海賊FMラジオ局(実話?)が大活躍。キャストも…

『時のしずく』

時のしずく作者: 中井久夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2005/04/21メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (23件) を見る須賀敦子全集にも収録されている解説が入っており、とても読みごたえがあった。須賀さんもまた、阪神間モダニズ…

コンツェルト!

チェロ教室の大先輩が所属する某アマオケの演奏会へ。なんと、サン・サーンスのコンツェルトを演奏されるというので、同門(といっても、私はもう辞めちゃうんだけど……)の若手女性陣と誘いあって出かけました。演奏はすばらしくて、音楽はいいなー、と実感…

あかんぼはいいね

春に出産した友だちの家にお邪魔して、生後半年くらいの赤ちゃんとたわむれてきました。楽しかったー。もみじのようなおててに、ぎゅっと握ってもらったりして。癒されました。知り合いの若夫婦ではめずらしく、住宅街の一軒家にお住まいなので、高齢化社会…

『英仏文学戦記』

英仏文学戦記―もっと愉しむための名作案内作者: 斎藤兆史,野崎歓出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2010/07/23メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (8件) を見る東大の英文学と仏文学の先生たちによる対談集。あらすじ紹介…

東美特別展

3年に1度のアートフェア「東美特別展」に誘ってもらい、午後から新橋へ。骨董や茶道具、掛け物などが多く、美術の教科書に載ってそうな名品がずらり並んで、壮観でした。素人だからモノの良し悪しは全然わからないけど、目の肥やし(?)になったような気が…

体験レッスン記・その2

チェロの体験レッスン、後半戦。(前半の体験記はこちら) 4) 都心のスタジオ: 住宅街にある小さなスタジオを借りての個人レッスン(ジャズや声楽もあるそう)。先生は女性で、ひとまわりくらい?年上。とても丁寧に教室のシステムを説明してもらえた。レッ…

『大奥』

よしながふみの傑作マンガの映画化。とても正統的なテレビ時代劇の延長みたいで、わりと安心して見ていられたのですが。原作を知ってると、随所でミスキャストが目についてしまう……。美術はすばらしかった。かちっとしすぎない(最近の流行らしい)着付けも…

『精霊たちの家』

精霊たちの家 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-7)作者: イサベル・アジェンデ,木村榮一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/03/11メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 44回この商品を含むブログ (30件) を見るマジックリアリズムのめくるめく文体…

森の薪能

新宿御苑の薪能を見に行ってきた。狂言は「清水」。滑稽さと温かみが感じられ、とても面白かった。能は「紅葉狩」。華やかで見映えのする舞台で、歌舞伎とも見比べつつ、人と鬼、男と女、権力者側とアウトサイダーなどについて、ぼんやり考えながら観ていた…

『心的外傷と回復』

心的外傷と回復 〈増補版〉作者: ジュディス・L.ハーマン,中井久夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1999/11/26メディア: 単行本 クリック: 34回この商品を含むブログ (45件) を見るアメリカで広く読まれているトラウマとフェミニズム論の名著だそう。ヴ…

『終着駅・トルストイ最後の旅』

悪妻で名高いトルストイ夫人をヘレン・ミレンが、時に毅然と、時に愛嬌たっぷりに演じている。まぶたを動かすタイミングまでが完璧だったよ……。ヤースナヤ・ポリャーナの調度の数々には、純ロシアっていうより微妙に英国文芸映画ふうの洗練を感じたのですが…

『臨床瑣談』シリーズ

臨床瑣談作者: 中井久夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2008/08/22メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (35件) を見る中井先生の身の回りに起こった出来事を中心に、看護やケアをめぐる問題が取りあげられています。丸山ワク…

のんびり土曜日

夕方から外出。ギャラリーで写生旅行の絵画展を見て、友人と日本橋のドイツ料理店で食事して帰った。某所で木で鼻をくくるような応対をされた(笑)ときのグチ話を聞いてもらう。夕暮れの都心は人も少なく、雰囲気がよいと感じた。やっと涼しくなってきまし…

『映/画、黒片』トークショー

映/画、黒片 クライム・ジャンル79篇作者: 滝本誠出版社/メーカー: キネマ旬報社発売日: 2010/08/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (9件) を見る六本木の青山ブックセンターへ。タキヤン×柳下先生のトークショーを拝聴して…