新感線の思い出

BSで劇団☆新感線の30年をふりかえる特集をやっていたので、ついつい見入ってしまいました。小劇場ブームが終わった後も、ずーっと劇団の形をキープしてるのがすごい。組織は、変わり続けることで長持ちするんだなー、と実感しました。
私がはじめて「いのうえ歌舞伎」を観たのが、たしか15年くらい前で。当時の制作は(他の劇団とくらべて)手抜かりがめだってたような記憶が……ダブルブッキングで、芝居が始まってるのに席を移動させられたとか、異臭さわぎで公演中止になりかけたとか、やー、こうして思い返すと私もいろいろな目に遭っていた(笑)。でも公演そのものはサイコーに面白かったよ!『阿修羅城の瞳』で、演舞場に進出した時はうれしくてねえ。あの赤い提灯がずらーっと並んでる中を、ふだん見かけない若い子がうじゃうじゃ歩いてるのを見て、たいそう感動したものです。(自分も若かった!)あれがきっかり2000年の夏で。それから歌舞伎の世界にもコラボ企画がいろいろ出てきて、新風が吹き込み、夢のように楽しかったのう……。と、追想にひたっちゃいました。