横浜トリエンナーレ 2011

現代アートの国際展、今年で10年めを迎える横浜トリエンナーレに、はじめて行ってみました。以前は、現代アートに対して「たいくつー」「意味わかんない」的なイメージしか持っていなかった……。でも、旅先で訪ねたビルバオグッゲンハイム美術館や、金沢21世紀美術館がとても楽しかったので、最近ではわりと苦手意識が薄れてきた。一種のテーマパーク?みたいな気分で、楽しめるようになりました。
今回の展示では、次の3つの要素を満たしているものがよかったです。

その1、動きがある。(または、観客が自由に動かせる)
その2、空間を感じられる。
その3、五感を惑わせる。(世界の見方をひっくり返すような、ちょっとした驚きを与えてくれる)

アートで町おこし的な最近のブームについては、何となく思うところもあるのですが。だって、アートって、秩序を破壊するものなのに。それが公共事業になるってのが、ねえ。でも、接点のなかった人と人をつなぐ契機なのかもしれず。思いがけない動きが生まれ、固定されていた場がシャッフルされる。そしたらやっぱ何かが乱れて、破壊されることになるんだろう。それはそれで、いいことのような気がする。