2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

J-Litシンポジウムの感想

翻訳関連の講演会へ。柴田元幸×マイケル・エメリック対談「小説を訳すということ」。柴田先生の気さくな感じの居酒屋エピソードからはじまり、「源氏物語」や「真鶴」の朗読もまじえつつ、みっしり内容のつまった約2時間でした。面白かったです。 ダニイル・…

『昔話と日本人の心』

昔話と日本人の心 (岩波現代文庫―学術)作者: 河合隼雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/01/16メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 24回この商品を含むブログ (30件) を見る河合隼雄さんの初期の著作で、昔話に登場する女性たちを分析しながら、日本人の…

『ストーンズ・イン・エグザイル』

ABC翻訳教室の課題がストーンズだったので。バウスのレイトショーに行ってみました。これを見てから訳すべきだった……。税金逃れのフランス移住についてなど、ネットで調べ回らなくても一発でわかったのに。当事者たちの談話や、映像・写真、音源などもたっぷ…

マンガ『テレプシコーラ』第2部(4)

テレプシコーラ(舞姫) 第2部 (4) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)作者: 山岸凉子出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2010/07/23メディア: コミック購入: 7人 クリック: 50回この商品を含むブログ (33件) を見るローザンヌのセミ・ファイナル…

『マイトレイ』『軽蔑』

マイトレイ/軽蔑 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-3)作者: アルべルト・モラヴィア,ミルチャ・エリアーデ,住谷春也,大久保昭男出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/05/08メディア: 単行本 クリック: 37回この商品を含むブログ (16件) を見るルーマ…

『モルギアナ』

チェコセンターの映画鑑賞会、夏の納涼企画はゴス少女ホラー。父の遺産をめぐって、いじわるな姉と善良な妹が対決する。メイクと衣装がすごい! 厚化粧すぎて、なんかもう仮面とか歌舞伎の「隈取り」の域に達してる……そっかー、これってナマ人間を使った人形…

「空白に落ちた男」

PARCO劇場にて。'08年に評判になった舞台の再演。せりふはなく、ダンスとマイムを組み合わせた刺激的な演出で、小粋な音楽はアコーディオン奏者のcobaが担当、舞台美術にも仕掛けがたっぷりと、うわさどおり観ていてすっごく楽しい舞台でした。図書室のシー…

『清陰星雨』

清陰星雨作者: 中井久夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2002/04/06メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (10件) を見る精神科医で翻訳者でもある著者が、90年から「神戸新聞」に連載していた随筆の単行本化。ちょうどソ連崩壊や、神戸の…

村上春樹ロングインタビューを読む

考える人 2010年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/07/03メディア: 雑誌購入: 224人 クリック: 3,537回この商品を含むブログ (104件) を見る翻訳教室でも話題に出たので、「考える人」の村上春樹ロングインタビューを立ち読み。これがすご…

『白痴』新訳!

白痴 1 (河出文庫)作者: ドストエフスキー,望月哲男出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/07/02メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (14件) を見るやったぁ!これは楽しみ。続きが読めないと悶々としちゃうのが目に見えてるん…

ABC翻訳教室・第3回

今回の課題は、ローリング・ストーンズ関連の記事でした。出典はNY Timesで、音楽関連の専門用語(ギターの奏法とか)をとことん調べよう!という趣旨。またも誤訳連発。曲の聴き方からしてわかってなかったです。 翻訳というのも、辞書や検索で調べるだけで…

遊佐未森ライブ 銀河手帖2010

目黒パーシモンホールにて。今年は海の日コンサート。未森さんが紅一点で、バンドメンバーの男子諸君のなんと格好いいことよ……。バランスのとれた編成。去年もすごく楽しかったんですが、今年はさらに工夫を凝らしてあって、プロ魂を感じたステージでした!

スペイン祝勝会

久しぶりの友人宅へ。ワールドカップ反省会とか、『もやしもん』最新刊を読ませてもらったりとか。暑い日だったなあ。バルサミコの入ったチミチュリという南米のソース(ていうかタレ?)、すごくおいしかったです。帰りにドイツみやげまでいただく。もやし…

ポーの短編

比較的新しい訳でエドガー・アラン・ポーを読む会。原文も少しずつ読んでいきたい……。黒猫・アッシャー家の崩壊 ポー短編集? ゴシック編 (新潮文庫)作者: エドガー・アランポー,Edgar Allan Poe,巽孝之出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/03/28メディア: …

『ぼくのエリ 200歳の少女』

スウェーデンの吸血鬼映画。北欧の雪景色にはホラーがよく似合います。舞台となっている時代が少し古いこともあり、ノスタルジックな雰囲気でした。児童書やモダンホラーの映像化という感じ。怖さは今ひとつ……なんだけど、思わせぶりな演出は見ててけっこう…

スペイン初優勝!

ユーロに続きワールドカップまで制覇しちゃったよ。わー。まさかこんな日が来るとは。 しかし地上波の実況解説がいまいちなもんで、どうにもフラストレーションのたまる大会でした……。精神論を持ち出す人、感想しか言わないような人を呼ぶのはやめてほしい、…

マンガ『花よりも花のごとく(8)』

花よりも花の如く 第8巻 (花とゆめCOMICS)作者: 成田美名子出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2010/07/05メディア: コミック購入: 2人 クリック: 38回この商品を含むブログ (33件) を見る前の巻のTVドラマ編のメイキング。セリフの端々や小道具から、人物を掘…

『アメリカの鱒釣り』

アメリカの鱒釣り (新潮文庫)作者: リチャードブローティガン,Richard Brautigan,藤本和子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/07/28メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 45回この商品を含むブログ (137件) を見るブローティガンの名作。そして藤本和子さん…

源氏物語と翻訳

学習院大の英文科主催による、マイケル・エメリックさんの講演を聴いてきた。題は「『源氏物語』が世界文学になった時」。日本文学が西洋で紹介されるようになった黎明期にスポットをあて、翻訳や引用されることによって文学は価値付けされていく、というお…

「ファウストの悲劇」

シアターコクーンにて観劇。いかにも翻訳劇ぽいセリフに、ところどころ狂言や世話物ふうの味付けがしてあった。16世紀に成立した英国の古典劇だそう。ゲーテのファウストと大枠は一緒だけど、設定が微妙に違ってる。若返りや恋愛は出てこない。教会や騎士国…

史上最強!

ドイツ絶好調なので、スペイン消えちゃうかも……と、どきどきしていたら! 柔よく剛を制す、という感じの試合運びだった。プジョルが活躍してうれしい。

『愛の続き』

愛の続き (新潮文庫)作者: イアンマキューアン,Ian McEwan,小山太一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (26件) を見る傑作の呼び声高い、マキューアンの長編を読んでみた。主人公の年齢やキ…

英文翻訳塾

某カルチャーセンターの翻訳講座も受講することに。女性の先生は初めて。題材の選び方がしっとり系というか、新鮮に感じました。初心者向けで、丁寧に文法なども解説してもらえてよかった。

鎌倉いきたい

久々に髪を切りに行って、待ち時間にOZマガジンの鎌倉特集を熟読。新しそうなお店がいろいろ載っていた。またゆっくり訪ねたい。というか住みたい……。 夕方は地元で女友達としっぽり飲み。お洒落げで安くて居心地いい居酒屋だった。外に出たら雨が降ってた。…

翻訳文学あれこれ

庭、灰/見えない都市 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集2)作者: イタロ・カルヴィーノ,ダニロ・キシュ,米川良夫,山崎佳代子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/09/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (18件) を見るカル…

幕末の本のメモ

幕末下級武士のリストラ戦記 (文春新書)作者: 安藤優一郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/01/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (18件) を見るざっと読了。幕末に将軍の影武者(今で言うSPみたいな役職)を勤め、維新後…