翻訳文学あれこれ
庭、灰/見えない都市 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集2)
- 作者: イタロ・カルヴィーノ,ダニロ・キシュ,米川良夫,山崎佳代子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/09/11
- メディア: 単行本
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ダニロ・キシュの『庭、灰』は、細密画みたいな描写が面白かった。これも翻訳の言葉の選び方が美しくて、読んでいて心地よかった。映画のようにイメージが伝わってくる小説。改行が少ないとか、字面の読みにくさはさすがにちょっとつらかったけど……。
追記:この巻、もとはエリアーデとキシュで告知されていたっぽいのに、どうしてカルヴィーノになったのかなあ?
失踪者/カッサンドラ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-2)
- 作者: フランツカフカ,クリスタヴォルフ,池内紀,中込啓子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/02/11
- メディア: 単行本
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『カッサンドラ』は面白そうな題材だったのに、好みに合わなくて途中でザセツ。文体についてけなかった。古代トロイア戦争の話なのに、人物の性格も会話も、あまりに現代的すぎました。作者の自伝的要素が強いのかも。