『アメリカの鱒釣り』

アメリカの鱒釣り (新潮文庫)

アメリカの鱒釣り (新潮文庫)

ブローティガンの名作。そして藤本和子さんの名訳で名高い1冊。初めてちゃんと読破。ポップで不思議な世界観。作者はやさしい人だなあ、と思い、とっても傷ついてる感じなので、なんだか申し訳ない気がしてきます。たぶん私のようなガサツな人間たちが、繊細な彼をいじめぬいたのでしょう。ごめんよー。
これを訳したらと藤本さんに勧めたのは、小笠原豊樹だという……。小笠原さん本人が訳してたら、どうなってたんでしょ? 文学史上の「if」ですね。
余談ですが、私はずーっとタイトルを「フナ釣り」と読んでました。とほほほ。