『心的外傷と回復』
- 作者: ジュディス・L.ハーマン,中井久夫
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1999/11/26
- メディア: 単行本
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この頃、マイケル・サンデルの『これからの正義の話をしよう』が話題となっていることもあり、邪悪と正義ということを考えている。私は長らく「権力こそ邪悪」と思っていたけど、そうでもないんだな……と、少し見方が変わってきた。(時代背景の変化もあると思いますが。)
この本の著者が示唆してくれるのは、社会から切り離される状態……孤独や孤絶こそ、邪悪の温床となるということ。それは貧困の発生について、湯浅誠さんが指摘していた問題と重なる。孤独は生存条件の「溜め」を奪っていく……。ささやかでも他の人たちと繋がり続けることで、沈んだ人もまた浮上するきっかけをつかめるのかもしれません。
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
- 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/05/22
- メディア: 単行本
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- 作者: 湯浅誠
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/04/22
- メディア: 新書
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