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国立能楽堂・二月定例公演

狂言は「節分」。鬼の面が凹凸あってユーモラス。途中かなり睡魔に襲われましたが……。 能は「朝長」。前シテと後シテがまったくの別人(演者は同一)というのが面白かったです。前シテ(青墓の長者)が女性であるために、朝長のはかない運命、若くして滅んだ…

舞台『Anjin』

英語と日本語のバイリンガル企画。せりふが二重音声になって聞き取りづらい場面もあったが、意欲的な舞台で面白かった。脚本はイギリス人だったようで、桃山〜江戸時代黎明期の人間ドラマをシェイクスピア劇のような感覚で描いている。新鮮。そういえばシェ…

国立能楽堂・一月普及公演

狂言は「杭か人か」。クイ!という音が可愛い。でもあまり笑えず、シュールな気分になった。 能は宝生流の「野守」。上演前の解説によると、フランスでもっともウケのよい演目だそう。鏡が登場するのが、モダンで哲学的な感じがするから? 今年は月1で能を…

舞台『コースト・オブ・ユートピア』

年末、BSで放映されたので録画。見そびれた第一部を鑑賞した。『桜の園』『貴族の巣』を思わせるバクーニン家の場面は、乙女チックでうっとり……な筈なのだけど、どうも姉妹の演じ分けが弱くて、各人の性格が浮かびあがってこない印象だった。 途中で時系列が…

国立劇場・十二月歌舞伎公演

「頼朝の死」は真山青果の作。前半はサスペンス仕立て?になっており、死の(トホホな)真相が次第に明らかになってゆく。二代将軍の頼家を吉右衛門が、言葉は悪いが「若作り」で演じているのだけど……若者の青臭く神経質な感じが出ていて、巧い!と思わず叫…