国立能楽堂・二月定例公演

狂言は「節分」。鬼の面が凹凸あってユーモラス。途中かなり睡魔に襲われましたが……。
能は「朝長」。前シテと後シテがまったくの別人(演者は同一)というのが面白かったです。前シテ(青墓の長者)が女性であるために、朝長のはかない運命、若くして滅んだことの哀れさがより強調されていたのでは。朝長の衣装や身体の型は若々しく、すっきりとして明るい。前半と後半で「生者と死者」の世界が逆のような印象でした。実は死人のほうが生きてるみたいなのです。