舞台『コースト・オブ・ユートピア』

年末、BSで放映されたので録画。見そびれた第一部を鑑賞した。『桜の園』『貴族の巣』を思わせるバクーニン家の場面は、乙女チックでうっとり……な筈なのだけど、どうも姉妹の演じ分けが弱くて、各人の性格が浮かびあがってこない印象だった。
途中で時系列が入れ替わる、凝ったつくりの脚本はすごく好み。小道具の扱いも巧いなあと思う。でも場面数はちょっと多く感じる(生で観てるとそうでもないのかも。二部のほうが短く感じた)阿部寛のゲルツェンは、登場シーンがめちゃめちゃカッコよかった! やー、これはやっぱゲルツェンが主役の芝居です。
公演期間中にトム・ストッパードさんは来日したそうで、池内くんのベリンスキーを絶賛だったとか。よかったー。本当に彼の芝居はすばらしかったよ……。身体能力の高さがうまく生きていた。今後の活躍が楽しみです。