ハーバード白熱教室
http://www.nhk.or.jp/harvard/
BSの再放送で、マイケル・サンデル教授の政治哲学講義を観てみました。カントの辺りから難しくなって、たまに記憶が飛んでたけど……。実際の事例をあげつつ、対話形式で「善とは?」「正義とは?」という根元的な問題を考えてゆく。議論に正解はなく、お互いの言葉で対話を重ねることによってのみ道は拓けるのでは、という最終回のまとめがよかった。
立場が違ってもお互いを尊重しつつ、ちゃんと「対話」が成り立つのは、最高レベルの知性が集うハーバードならでは、という気もしますが。聞く耳持たぬ人々と戦わねばならぬ生活の場においては、哲学って無力なのかもしれず……。でもそうした無力感に悩む人が多いからこそ、この講義や本が人気なんだよね?と、ちょっぴり希望のようなものも感じるなあ(笑)。
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
- 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/05/22
- メディア: 単行本
- 購入: 483人 クリック: 15,840回
- この商品を含むブログ (581件) を見る
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/08/09
- メディア: 雑誌
- 購入: 1人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (15件) を見る