ハーバード白熱教室

http://www.nhk.or.jp/harvard/
BSの再放送で、マイケル・サンデル教授の政治哲学講義を観てみました。カントの辺りから難しくなって、たまに記憶が飛んでたけど……。実際の事例をあげつつ、対話形式で「善とは?」「正義とは?」という根元的な問題を考えてゆく。議論に正解はなく、お互いの言葉で対話を重ねることによってのみ道は拓けるのでは、という最終回のまとめがよかった。
立場が違ってもお互いを尊重しつつ、ちゃんと「対話」が成り立つのは、最高レベルの知性が集うハーバードならでは、という気もしますが。聞く耳持たぬ人々と戦わねばならぬ生活の場においては、哲学って無力なのかもしれず……。でもそうした無力感に悩む人が多いからこそ、この講義や本が人気なんだよね?と、ちょっぴり希望のようなものも感じるなあ(笑)。

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

ベストセラー街道を突っ走ってる感が。
週刊 東洋経済 2010年 8/21号 [雑誌]

週刊 東洋経済 2010年 8/21号 [雑誌]

週刊東洋経済の記事も、ざっと立ち読み。政権交代で文句言ってる人は、リバタリアンなのかー。