ドラマ「ハゲタカ」再見(1)

暑い夏にぴったりなドラマ。何話か見そびれていたこともあり、再放送で楽しみに観ています。

ハゲタカ DVD-BOX

ハゲタカ DVD-BOX

第1話「日本を買い叩け!」
債権を売り買いできるなんて、ものすごく不思議。バブル期の投機失敗にあえぐ老舗旅館は、日本の象徴のよう。主役の鷲津は日本側からみると悪役だけど、合理的判断によって、古くさい日本企業をバッサバッサと切り裂いていくのが爽快! こってりした演出の人間ドラマで、男たちが意地とプライドをかけて対決する。経済用語が格闘ゲームの決めワザみたいに飛び交う。
第1話では、西野のお父さんが「おまえにまかせていれば……」と遺言みたいに電話してくる場面から、路上に倒れた姿が映り、「おれが殺した……」と西野が渋谷(?たぶん)の雑踏を朦朧と歩いてゆく場面、ここの流れがすごく好きです。今回観ていたら、息子は自分のほうが経営センスがあるとわかっていながら、何もしなかったし結局できなかったんだなあ、と、いっそう切なく感じました。