イッサーリスのリサイタル

仕事の後、横浜へすっ飛んで行って、スティーヴン・イッサーリスのチェロ・リサイタルを聴いてきた。神奈川県民ホールは昭和っぽさの残る建物で、しっとりと落ち着いた雰囲気。前方の席だったためか、めずらしくステージを見上げる形でした。こんないい席で聴ける機会は、そうそうないかも……
イッサーリスといえばガット弦。たしかに、金属的なキンキンした響きが混ざらないというか、より人の声に近い感じ。作曲家ごとに、はっきりと性質・表情の違いが出るように、弾き分けられていたと思う。R.シュトラウスの後だと、メンデルスゾーンっていっそう男性的だなぁ、とか。わかりやすく引き立つような構成になっていた。ピアニストとの相性も抜群。とても人間くさくて、気さくな感じで、親しみやすい演奏でした。