『建築が生まれるとき』
- 作者: 藤本壮介
- 出版社/メーカー: 王国社
- 発売日: 2010/08/01
- メディア: 単行本
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文中に登場する「居場所」「弱い建築」「あいまいな建築」「ゆるやかなつながり」といったキーワードは、これからの時代の生き方にぴったりな気がして、同世代感覚というのでしょうか、共感できる点も多かったです。何かに所属し、何かを所有する生き方は、もう古い。大不況や災害に直面して、土地やモノにこだわる私たちはいかに無力であることか。ここ数年、つくづくと思い知りました。
箱(ハードウェア)ではなく、機能(ソフトウェア)でもない。世界と「つながり」を維持するためのモバイルでスマートな建築が、そうした柔軟でしなやかな生き方が、やがて主流となっていきますように。