『ソーシャル・ネットワーク』

フィンチャー監督の新作。つくりこんだ美しい場面は相変わらず多いけれど、隅々までコントロールしきれていない粗さも残り、逆にそこが胸をうつというか、見終わった後もじわじわ高揚感が続くような、ふしぎな感触を残す映画だった。
ザッカーバークはfacebookを立ち上げることで、学生たちのとらわれている「階級制」に反旗をひるがえしたようにも見える。校友会の格式を無効化し、マイノリティ(ただしITには強い)側が、有利に立てるようなツール……? でも、facebookを便利に使いこなしてるのは、現実にも友達が多いマジョリティなのかもね。