ABC翻訳教室(4期)・第2回

課題は、ドラッカーが来日時に日大でおこなった演説。とても格調の高い原文で、難しいけれど面白かったです。カジュアルよりもフォーマルな文章のほうが好みなんだな、たぶん。演説なので、「みなさーん!」て大げさに声をはりあげる感じ、ひょうたん島のドン・ガバチョなノリで取り組んでみました(ウソです)

知の巨人 ドラッカー自伝 (日経ビジネス人文庫)

知の巨人 ドラッカー自伝 (日経ビジネス人文庫)

参考に読んだドラッカー自伝。日経新聞私の履歴書」に掲載された談話が元になっている。ウィーン生まれで、とても育ちのいい人。30年代のベルリンで経済面の記者として活躍し、アメリカへ移住(実質は亡命)するくだりがワクワクする。20世紀前半のアメリカは、まだ「新天地」としての魅力を残しており、ファシズム共産主義によって大陸(ヨーロッパ)からはじき出された才能を吸いあげていたことがわかる。社会が成熟しきっておらず、若さと野望でのし上がれる余地があったのだなー、と感じた。
それはたとえば、3期のラストの課題でやったディズニーの伝記からも感じ取れる。何となく、チェリストのピアティゴルスキーの伝記を連想しました。
私のパパ ウォルト・ディズニー (ディズニーピース(書籍・その他))

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チェロとわたし (新装版)

チェロとわたし (新装版)

100年前はまだ、音楽家は「芸人」の一種だったみたい。鉄道に無賃乗車して移動しまくる章が大好き。ディズニー父さんも若いころ汽車でバイトしていたようだし、やっぱり鉄道のイメージは、アメリカが昇り調子だった「いい時代」を象徴してるのかな。それにひきかえ、なぜか飛行機は「下り坂」の象徴のような……