『リトアニアへの旅の追憶』

ジョナス・メカスの記録映画を見てきた。コンセプトは当時とても進んでいたと思うけど、今もアート的な価値があるのかは、わからない。現代のアート感覚に与えた影響は大きそう。ただ、私自身はメカスの自己憐憫くさい語調が少しニガテです。結局、自分だけ助かって、NYで脚光を浴びてたわけでしょう……。誰かが発言しなければ、悲しい事実そのものが埋もれてしまうから、発言すること自体は咎められないけどね。
私は表現者より、行動する人たち(そして声もなく消えていった人たち)のほうに共感していたい。

どこにもないところからの手紙 (Le livre de luciole (55))

どこにもないところからの手紙 (Le livre de luciole (55))

20世紀っぽい大げさな悲劇を、安全な場所(NY)から回想してる感が、ちょっと微妙なんだよねー、と思った本でした。好きな箇所もありますが。