『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

久々にインディ系の邦画を観た。施設育ちの男の子ふたりと、人に愛されたい女の子の青春映画。ヒサンな境遇の人たちを、ものすごく淡々と映してる。現代の日本が舞台なのに、どこかファンタジーぽく見える。画面には必要な人物しか映り込まない、つまり最低限の人数としか関わらない。対話の語彙は少なく、言葉自体はほとんど意味をなさない。それこそが日本の若者の現実なんだよー、と言われたら反論できないよね……。
映像は、複雑な動きはあまりなかったけど、静的で透明感あってきれいだった。場面ごとに写真集をめくってくような楽しさがありました。

チラシの構図がティルマンスの写真とちょっと似てる。