『名ごりの夢』

名ごりの夢―蘭医桂川家に生れて (東洋文庫 (9))

名ごりの夢―蘭医桂川家に生れて (東洋文庫 (9))

東洋文庫の名作。語り口調がよくて、読むたびスーッと文章が入ってくる。「江戸は美しかったんだろうな」という、伊丹十三の述懐を思い出す。ざっくりしてて的確な人物描写とか、季節の移ろい、隅田川沿いの景色など。うっとりします。