『小説というオブリガート』

小説というオブリガート―ミラン・クンデラを読む

小説というオブリガート―ミラン・クンデラを読む

工藤庸子さんによるクンデラ作品の詳細な解説。実際に『不滅』を読むにあたり、たいへん参考になりました。章立ての意味合いとか、音楽的なセンスとか。クンデラの(たぶんチェコ人全般の)皮肉っぽくて小粋で繊細な気質、多分に自意識過剰な「演じてる」感とか……を、漠然とだけどつかめたように思う。