團菊祭五月大歌舞伎

松竹座で昼の部を観劇。一階席に座るのは初めて。舞台が近くて見やすかった! 菊之助の玉手御前は初役だそう。前半、ほとんど人形振りに見えるくらいメリハリのきいた所作。気合い充分で面白かった。衣装は珍しくて、襦袢の片袖がかなり長く見えてる。着物も黒ではなく、紺に近くて色っぽい。
「合邦」の台本はまだるっこしすぎて、観ていてツライ点も多いのだけど……。それでも現代まで残っただけあって、魅力的な設定であることは間違いない。欲を言えば、キャストのバランスが取れてないのが残念でした。老け役は人手不足みたい。
勧進帳」はこなれてる感じで、せりふの応酬も心地よかった。「河内山」は、さすが黙阿弥。洗練されてる! 芝居らしい楽しさがいっぱい。でも、三本観ても引っ掛かるモノがなかったです。水っぽい、ってこういうことかな。