マンガ『3月のライオン(5)』

3月のライオン 5 (ヤングアニマルコミックス)

5巻はまた大きな動きがあり、グッとくる展開に。古今東西の棋譜がずらりと並んだ書庫の場面が美しく、思わず涙しそうになりました。才能とは一種の「過剰さ」なのかもしれません。それと現実の世界と、どう折り合いをつけていくかが課題であって……ウミノさんの前作のハチクロでは「女の子の才能はパートナーに守ってもらえる」という逃げ道が用意されていたのだけど、「では男の子は？」という新しいテーマへの挑戦が、今作ではいっそう切なくきびしく胸に響いてくるのです。