『江戸演劇史』

江戸演劇史(上)

江戸演劇史(上)

江戸演劇史(下)

江戸演劇史(下)

渡辺保さんの大作『江戸演劇史』をやっと読破! 固有名詞が多くて読み通すのは大変だったけど、すごく楽しかった。とくに台本作者についての記述が面白かったです。時代、人間、ドラマを描ききった人たち。読んでて燃えましたね。
以下、少し引用。

……わが子を殺してまで敵討ちをしなければならないというのは武士道の古くさい考え方だともいえる。しかしいま、ここではそんなことはどうでもいいのである。

どうでもいいって。保先生、サイコーです!

亀輔(作者)にとって意味があるのは、人間を追いつめていく状況であり、人間がどう状況とたたかうかであった。