『三遊亭円朝の明治』他

怪談牡丹灯篭 怪談乳房榎 (ちくま文庫)

怪談牡丹灯篭 怪談乳房榎 (ちくま文庫)

久しぶりに「牡丹燈籠」を読み直す。畳みかけるようなストーリー展開が面白い。少し勧善懲悪がハナにつくとこもあるけど、悪役もイキイキしてるので楽しめる。あとがきが安鶴さん。
三遊亭圓朝の明治 (文春新書)

三遊亭圓朝の明治 (文春新書)

続けて、円朝の伝記も読んでみた。若い頃、国芳に絵を習っていて、後年、画家の鏑木清方を連れて旅に出たこともある。最初の妻(内縁に終わった)は、後に松のや露八と結婚。正式に結婚した妻は、柳橋遊郭のお幸で、三代目田之助の愛人だったという。息子の朝太郎を勘当した話は、戸板康二の『泣きどころ人物誌』にも出てきた。円朝編は、しんみりしてて名品という感じ。読んでギョッとするのは松井須磨子の……。
戸板康二の歳月 (ちくま文庫)

戸板康二の歳月 (ちくま文庫)

矢野さんによる戸板康二の評伝は、思い入れタップリで読みごたえがある。好きな本です。