『姿なき司祭』

姿なき司祭 1968~72

姿なき司祭 1968~72

埴谷雄高ソ連・東欧旅行記。'68年8月、チェコ事件の2週間前にプラハを訪ねている。ソ連で出会う(実はちゃっかり者の)通訳の青年だとか、おもしろキャラな現地の人が次々登場してくるので、わりと小説みたいに読めてしまう一冊。
同行者は辻邦生なのだけど、埴谷さんのほうが積極的で人なつっこい人柄なんですねえ(意外というか)。辻さんは「西側」に出たとたん元気ハツラツ。愛らしくてちょっとウケました。